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2015年3月17日 (火)

富幕山(馬力屋)

久し振りに奥山高原から富幕山を歩いて来ました。明日から彼岸の入り、暖かい日となりました。なれない囀りかたで鶯も啼いて居ました。

Tonmakuyama

途中の展望台から見える富士山が楽しみですが、今日は見えません。40分で頂上です。4人が居りました。

P3170010頂上

P3170008浜名湖

ここからまた違う話を書きます。

戦後馬で荷物を運ぶ職業に馬力屋がありました。当ブログの住んでいた街には、瓦屋が数軒あり、馬力屋が瓦を造る材料の粘土を運んでいました。

10168323_2こんな感じの馬車で粘土を運んでいた。ネットで拝借しました

小学生低学年であった当ブログはその粘土をときどき失敬しました。馬力屋が粘土を積んでいつも家の前を通ります。通り過ぎるとき荷台の後ろから粘土をかすめ取るのです。

一塊の粘土を取って粘土細工をして遊ぶのです。馬を引くおじさんは無口で飄々と歩いていました。おじさんには気が付かれていないと思って、度々取りました。

あるとき、おじさんは後ろを向いて、身体を捻って確認をしました。急いで逃げました。おじさんは何も無かった如くそのまま行きました。

おじさんは気が付いていないと思い、その後も粘土をかすめ取りました。そのときはそのように思いましたが、大きくなってから、はたと気が付きました。

実はおじさんは、そんなことは端から知っていたのです。知っていたのに飄々と歩いていました。一度は大げさなしぐさで振り向いて見せました。

当ブログは見つからなかったと思って、その後も粘土をかすめ取りましたが、おじさんは百も承知でした。おじさんは強面の顔をしていましたが、実はやさしいおじさんだったのです。

粘土を取るのを大目に見ていたのです。いい気になっておりましたが、後になってやっと気が付きました。戦後の貧しい社会に、こういう暖かさがあったということをしみじみと感じました。

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