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2019年6月 3日 (月)

地方都市の戦中戦後⑱ 新円の切りかえ

「ある地方都市から見た戦争」と題して 戦中戦後のことを書いています。その18回目です。(三ケ日町史より抜粋)

新円の切りかえ

 終戦処理のため政府の支払いは急激に増加し、日銀券の発行高は終戦時302億円であったが、12月には554億円にはねあがり、インフレーションが進行し始めた。
 生活難にあえぐ人々は、僅かばかりの預金引き出しのために、金融機関に殺到し金融機関は支払い停止寸前まで追い込まれた。このため昭和21年2月「金融緊急措置令」が公布された。
 これは今までの預金と通貨を封鎖し、新しい紙幣(新円)に切り替えたもので、1人百円だけ新紙幣と交換し、残りの紙幣は(旧紙幣)は強制的に預金させ封鎖した。引き出しは世帯主が月300円、世帯員は100円以内に制限し、賃金も1人500円までは新円、超過分は封鎖預金とさせられた。
 これで一時的に銀行の経営状態などは改善されたが、生産活動は依然低調で物資の不足は解消せず、政府は相変わらず巨額の日銀券を発行したので、物価は次から次へと上昇するばかりであった。

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